楽天証券の「実現損益」と「取引履歴」は何が違う? 成績を見るならどちらか
楽天証券には、過去の取引を振り返る画面として「取引履歴」と「実現損益」があります。どちらもCSVで保存できますが、中身はかなり違います。「成績を振り返りたいのに、どちらを使えばいいのか分からない」という人のために、この記事では2つの違いと使い分けを整理します。
ひと言でいうと
- 取引履歴: 約定した取引を、新規も返済も含めて1件ずつ記録したもの。お金の動き(受渡金額、手数料、諸費用)が分かる
- 実現損益: 売却や信用取引の決済で確定した損益の一覧。1回ごとに「いくら勝った・負けたか」が分かる
1回のデイトレが、それぞれの画面にどう載るか
- 信用取引で買う取引履歴に1行(取引「信用新規」)。実現損益にはまだ載らない
- 同じ日に返済して売る取引履歴に1行(取引「信用返済」)
- 損益が確定する実現損益に、この決済の損益が載る
取引履歴に載っていること
楽天証券の説明によると、日本株式の取引履歴には次のような項目があります。
- 取引: 現物、現物(単元未満)、信用新規、信用返済、現引、現渡
- 数量と単価: 単価は約定した単価で、手数料は含みません
- 手数料・税金・諸費用: 税金は手数料などにかかる消費税、諸費用は信用取引の金利・貸株料・逆日歩などです
- 受渡金額: 実際に精算された金額。信用取引の返済の行では、手数料や諸費用を加減した精算金額になります
一方で、「この取引でいくら勝った・負けた」という損益の列はありません。成績を出すには、新規の行と返済の行を自分で組み合わせて計算する必要があります。CSVは「取引履歴(国内株式)」の画面から保存でき、ファイル名は tradehistory(JP)_(保存した日付).csv になります。
実現損益に載っていること
実現損益は、保有している銘柄を売ったときや、信用取引を決済したときに確定した損益を一覧にしたものです。決済した取引ごとに、次のような項目が並びます。
- 実現損益(円): その決済で確定した損益
- 数量・単価・平均取得価額: いくつを、いくらで決済したか、元の取得(建て)の価格はいくらか
- 取引・信用区分: 売埋・買埋・売付などの種類と、制度信用か一般信用か
- 売却・決済額、約定日、受渡日
保存したCSVには、取得日(建日)の列もあります。建日と約定日が同じなら、その日のうちに決済したデイトレだと分かります。
成績を見るなら「実現損益」
デイトレの成績を振り返る目的なら、実現損益のほうが向いています。
- 1行ごとに損益がそのまま入っているので、勝率・平均利益・平均損失をすぐに計算できる
- 新規の行と返済の行を組み合わせる手間がなく、組み合わせ間違いも起きない
- 建日の列から、デイトレと持ち越しを分けて見られる
成績分析ツールも、実現損益のCSVを読み込む作りです。取引履歴のCSVを読み込むと、「実現損益」の列が無いため、「『実現損益』と『約定日』の列が見つかりませんでした」という案内が表示されます。保存の手順は実現損益のCSVを保存する手順にまとめています。
取引履歴が役に立つ場面
取引履歴は、成績の計算には向きませんが、お金の動きを確かめるときに役立ちます。
- 信用取引の金利や貸株料、逆日歩などの諸費用が、どれくらいかかっているかを見たいとき
- 新規から返済までの流れを、1件ずつ追いたいとき
- 現引・現渡など、決済以外の動きを確かめたいとき
実現損益の数字に、手数料や金利がどこまで含まれているかは、取引の種類やコースによって扱いが違うことがあります。成績を正確に見たいときは、楽天証券の説明や取引報告書もあわせて確認してください。
まとめ
- 取引履歴は「約定の記録」、実現損益は「確定した損益の一覧」
- 勝率や期待値などの成績を見るなら、1行ごとに損益が入っている実現損益が便利
- 手数料や信用取引の諸費用を確かめたいときは、取引履歴を見る
参考: 楽天証券「日本株式取引履歴の見方」「実現損益機能」(2026年10月12日に確認)。画面の名前や項目は、改修で変わることがあります。