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最大ドローダウンと連敗の見方 ― 「どこまで下がるか」を先に知っておく

勝ち越しているやり方でも、資金が一直線に増えることはありません。増えたり減ったりを繰り返しながら、少しずつ増えていきます。その「減る局面」の深さを表すのがドローダウンです。この記事では、ドローダウンと連敗の見方を解説します。

ドローダウンとは

ドローダウンは、累計損益が、それまでの最高値からどれだけ下がったかを表します。たとえば累計損益が次のように動いたとします。

+5万円 → +20万円(最高値) → +14万円 → +8万円 → +16万円 → +25万円

この場合、+20万円の山から+8万円まで下がった12万円が、この期間の最大ドローダウンです。最終的には+25万円で終わっていても、途中で12万円減る時期を経験していることになります。

成績分析ツールでは、日ごとの累計損益をもとに最大ドローダウンを計算し、どの日の山からどの日まで下がったかも表示します(CSVに約定時刻が無いため、日ごとの合計で計算しています)。

金額より「資金に対する割合」で見る

最大ドローダウンは、資金に対する割合で見ると意味がはっきりします。資金100万円で12万円のドローダウンなら12%、資金300万円なら4%です。そして、減った割合が大きいほど、元に戻すのに必要な利益の割合は大きくなります。10%減ったら11.1%、20%なら25%、50%なら100%の利益が必要です(株数の決め方の記事で表にしています)。

連敗はどのくらい起こるのか

ドローダウンの多くは、連敗から生まれます。では、連敗はどのくらいの長さで起こるものなのでしょうか。勝ち負けがランダムに決まると仮定して、コンピューターで2万回ずつ試した結果が次の表です。

勝率100回取引したときの最長連敗
(真ん中の値 / 10回に1回はこれ以上)
250回取引したとき
40%7連敗 / 11連敗9連敗 / 13連敗
50%6連敗 / 8連敗7連敗 / 10連敗
60%4連敗 / 6連敗5連敗 / 7連敗

勝率50%のやり方でも、100回取引すれば6連敗くらいは普通に起こり、10回に1回は8連敗以上になります。勝率40%なら、7連敗は「よくあること」です。連敗したからといって、やり方が壊れたとは限りません。逆に、この程度の連敗で資金が大きく減るなら、1回あたりの損失が大きすぎる可能性があります。

ドローダウンを振り返りに使う

1. 自分の最大ドローダウンを知っておく

過去の記録で最大ドローダウンがどのくらいだったかを知っておくと、次に資金が減る局面が来たとき、「これは想定の範囲内か」を落ち着いて判断できます。

2. 想定を超えたら立ち止まる

過去の最大ドローダウンを大きく超えて下がり続けているなら、相場の性質が変わったか、やり方が崩れている可能性があります。あらかじめ「ここまで下がったら取引を減らして記録を見直す」という線を決めておくのは、よく使われる方法です。

3. ドローダウンの期間の取引を見る

ツールで、ドローダウンの山から谷までの期間に絞り込むと、その時期にだけ見られる特徴(建玉が大きかった、特定の銘柄に偏っていた、大負けが重なったなど)が見つかることがあります。

連続して負けた日数

ツールでは「最長の連続負け日数」も表示します。1日の合計損益がマイナスの日が何日続いたかです。日をまたいで負けが続くと、取り返そうとして建玉を大きくしたり、取引回数を増やしたりしがちです。自分が何日連続の負けまでなら冷静でいられるかを知っておくことも、大負けを防ぐ手がかりになります。

まとめ