月に1回、15分でできるデイトレの振り返り手順
振り返りが大事だと分かっていても、毎日細かく記録をつけるのは長続きしません。この記事では、月に1回、15分で済む振り返りの手順を紹介します。使うのは、楽天証券の実現損益のCSVと、成績分析ツールだけです。
15分の振り返りの流れ
- 準備 3分CSVを保存して読み込み、先月のメモを読み返す
- 見る 10分期待値 → 負けの原因 → 大負け → 建玉 → 偏り
- 決める 2分来月試すことを、行動の形で1つだけ
- 記録する今月の数字・見つかった課題・来月試すこと
準備(3分): CSVを保存して読み込む
- 月が終わったら、楽天証券の「実現損益」の画面で、その月の分のCSVを保存します(手順はこちらの記事)。
- 成績分析ツールに読み込みます。
- 前の月と比べたい場合は、2か月分をまとめて保存し、ツールの期間の絞り込みで切り替えます。
- 先月の振り返りのメモ(この記事の最後で作るもの)があれば読み返し、先月「試す」と決めたことを確かめておきます。
見る順番(10分)
1. 期待値はプラスか(1分)
最初に見るのは、合計損益ではなく「1回あたりの損益(期待値)」です。合計損益は取引回数によって大きくも小さくもなりますが、期待値は「やり方の良し悪し」により近い数字です。回数が少ない月は、数字がぶれやすいことも頭に入れておきます(期待値の記事)。
2. 負けの原因は「回数」か「大きさ」か(2分)
勝率と、ペイオフレシオから出した「とんとんになる勝率」を比べます。勝率が足りないなら、入る場面の選び方に課題があるかもしれません。勝率は足りているのにマイナスなら、負けの大きさに課題があります(勝率とPFの記事)。
3. 大負けはいくつあったか(3分)
「大負けの集中度」と、分布のグラフの左端を見ます。大きな負けがあった取引は、日付・銘柄・建玉の大きさ・そのときの状況を書き出します。大負けは数件なので、ここに一番時間をかけます(大負けの記事)。
4. 建玉の大きさで崩れていないか(2分)
「建玉の大きさ別の成績」の表で、大きいグループだけ成績が悪くなっていないかを確かめます(建玉の大きさの記事)。
5. 偏りはないか(2分)
曜日別・銘柄別の表で、極端に悪い曜日や銘柄がないかを見ます。ただし、回数の少ない行の差は偶然のことが多いので、深追いしすぎないようにします。
改善点を1つだけ決める(2分)
見つかった課題のうち、翌月に試すことを1つだけ決めます。いくつも同時に変えると、翌月に成績が変わったとき、どれが効いたのか分からなくなるからです。
決めるときは、「気をつける」ではなく、行動で確かめられる形にします。
- ×「損切りを早めにする」 → ○「新しく建てたら、すぐに損切りの逆指値を入れる」
- ×「建玉を大きくしすぎない」 → ○「1回の建玉は80万円まで」
- ×「熱くならない」 → ○「その日の損失が2万円に達したら取引を終える」
建玉や株数のルールを決めたら、株数計算ツールに上限を入れておくと、注文前の確認が楽になります。
記録を残す
最後に、次の3点だけをメモしておきます。翌月の振り返りでは、まずこのメモを読み返し、決めたことが守れたか、数字がどう変わったかを確かめます。
・今月の数字: 回数、勝率、PF、1回あたりの損益、最大ドローダウン、大負けの集中度
・見つかった課題: 例「大負け4件のうち3件が寄り付き直後」
・来月試すこと: 例「寄り付きから15分は取引しない」
振り返りチェックリスト
- □ 1回あたりの損益(期待値)はプラスか
- □ 実際の勝率は、とんとんになる勝率を上回っているか
- □ 大負けの取引を書き出し、共通点を探したか
- □ 建玉が大きいグループだけ崩れていないか
- □ 来月試すことを、行動の形で1つだけ決めたか
- □ 先月決めたことは守れたか、数字はどう変わったか
まとめ
振り返りは、長い時間をかけることより、毎月続けることのほうが大切です。月に1回、同じ手順で同じ数字を見ていくと、自分の弱点と、試したことの効き目が少しずつ見えてきます。